【人間の闇】愛は僕を壊した。
僕は今も、異性と付き合っても、心から好きになることができません。
過去にやばい経験を刷り込まれてから。
人間関係に約束的ものは絶対に存在しません。そして好きな人が当たり前のようにあなただけを好きでいてくれると思ったら大間違いです。
その話を、長くなってしまったのですが書きたいと思います。
※2番から見ていただければショートカットです。笑
僕は大学生の頃、交際している彼女がいたのにも関わらず、一時期、ほぼ毎日夜遊びにとても老けている時がありました。朝日が昇るまでです。
いつも遊ぶメンバーは3人。
僕と仲いい男の子ともう一人女の子。この3人は高校1年生の時にクラスが同じで、仲のいい3人組でした。住まいもたまたまみんな近くでもあったので。
そしてこの女の子は、彼氏がいて、
その彼氏は僕が7年間やっていたバンドのドラム。このドラムも同じ高校だった。
そのため親友に近い存在だったので、全員が同じ高校だし知り合いだし遊ぶことに関しては何も問題はなかった。
当時交際していた僕の彼女もそれは了承してくれていた。
最初は一ヶ月に一回遊ぶかどうかくらいで遊んでいたのです。
いつも僕ら男二人が遊んでて、その女の子を、暇だったら誘う的な流れがあったのですが、
ある日
1、密会。
その女の子から僕に直接連絡が来て『今日遊ぼう』ときたので、じゃあ〇〇(もう一人の男の子)も誘っとくわ!
と送ったら、『来るかな?今日は来ないと思うんだよね』と謎の返信が来た。
なんか話でもあるのかなと思い、二人で遊ぶことになった。
車で迎えに行って合流して、その辺に車を止めて、近くに川があったからそこで話し始めた。
付き合ってもう何年も経つ彼氏とうまくいってないという話。全然会えてないし、返信もそんなにこない。
もう別れようかなといってきた。
僕はその彼氏は親友だし、いろんな話を聞いていたから二人が本当に愛し合っていることは知っていたから、絶対に別れないほうがいい。一回別れたらもう彼とは以前みたいに仲良くは出来ないから。と止めた。もう少し考えたほうがいいと。
彼女はそうだよねと割とあっさり納得してその日は解散した。
2、何かが壊れる音
次の日。ちょうどその日はバレンタインの日だった。
僕は家で勉強していると、その彼女から電話が来た。ちょっと聞いて欲しいことがあると。
別に僕も時間があったし、わざわざ電話してきたので車で会いに行った。
話の内容は、
彼氏がバレンタインでチョコを渡したいからと言い、呼び出したが、何故か友達と来て、チョコだけ渡して、遊びに行くからと置いてかれたと。
それに相当気がたっていて、僕にその怒りを愚痴ってきた感じでした。
それはちょっとひどいなと、さすがの僕も思いました(笑)
そしてそのままご飯を食べに言ってだいたい夜中の1時。
彼女の家の裏まで送っていき、『じゃあまた!』っていうと、僕の手に彼女が手を被せてきた。
『私の手、小さいでしょ?結構手大きいんだね。』
24年間ただただ過ごしてきたわけではないので、さすがにここで、これはやばい流れだと思った。
けど手を離さなきゃ手を離さなきゃって思うほど、彼女は察しているかのように、僕の手を強く握ってくる。
『好き。私もう別れるね。』
そういってキスをしてきた。
この瞬間、何かが大きく崩れた。間違いなく。そう思った。
彼女は『また明日』って言い残し、車から出て帰っていった。
その夜僕は眠りにつくことができなかった。こんな経験初めてだったから。
彼女と親友への罪悪感なのか、なんなのか。理解が追いつかなくて、どうしたらいいかわからなくなっていた。
3、また消える
彼女は、僕の親友と本当に別れた。
その後連絡は以前よりも親密に取り合うようになり、彼女は、別れたからか、忘れようとしているのか、『私は今が最高だ』と口癖のように言っていた。
僕も僕の彼女と遊んではいたが、それよりも親友の元彼女と遊んでいる日の方が多かった。
気づいたら1週間の半分以上は彼女と過ごしていた。
この時点でもう僕は精神的に終わっていた。
彼女と会っているのに、親友の元彼女と遊びたいと思ってしまっていたから。
そう思っている自分に怒りや、憎しみが湧いてどうしようもなかった。
ある日親友の元カノと会っているときに、いきなりキスをされた。
彼女はこう言った。
『私は二番目でいいからとか言わない。このキスは最後のキスだよ。次はあなたが別れてからするキス』
間違いなく悪魔だと思った。ドラマかよこれって思った。
けどそこで僕も考えた。
『今の彼女が本当に好きだったら、きっとこの子のことなんてどうでもいいって思ってるはず。自分でけじめつけなきゃ。』と。
耐えられなくなった僕は、彼女になんの前触れもなく、別れて欲しいと言った。
もう無理だった。
彼女はいきなりなんで?ってなっていたけど(当たり前)僕はごめん好きな人ができてしまった。
と正直に言った。
そして色々話しあい結局別れた。
それを一応親友の元カノには言った。
4、理解不能
気づいたらもう桜が咲く季節になっていた。
ある日、彼女から連絡が来て、友達を集めて花見をしようと言われた。
僕はアルバイトがあるから、いけないと返事をしたのだが
アルバイトが終わってもずっと連絡が来ていて、
来て欲しい。
そう言われて、そんなにいうならと思い、僕は花見をしているところへ向かった。
到着すると彼女は酒に酔っていた。
でもそんなのどうでもいいくらいの光景が僕を突き刺した。
僕のバイト先の後輩がいた。
そしてその後輩が彼女と、めちゃくちゃイチャイチャしていた。
しかも普通に周りには友達がいるのに(笑)
僕は、何を考えてるんだこいつはと思った。
だって僕とキスして、1週間の大半は一緒に会っている奴が目の前で、他の人とイチャイチャしているんですよ。しかもバイト先の後輩。
なんですかこれは?これを見せるために僕を呼んだんですか?
そこまで思った。
もう僕は見てられなくて、知らない人のように他の友達と楽しんだ。
話しかけられても一切無視した。
解散!ってなり、片付けていると彼女がこっちに来て、
『怒ってる?』って言ってきた。
頭おかしいのかな?と思うとともに、酔っているから何を言っても無駄だと思い。
『近づかないで』そう返した。
そして酔っている彼女をタクシーに乗せて帰らせた。
みんなが帰った後、友達に言われた。
『後輩君にブンタくん、〇〇さん(彼女の名前)のこと好きなんですか?って聞かれたけど、、お前マジなの?』
僕は友達に全部打ち明けた。浮気していたことも、今までの経路も何もかも。
すると友達が
『あの二人な。実はキスしてるの見ちゃったんだ。』
そう言われた。
あ、僕へのキスは特別なキスでもなんでもなかったんだ。たくさんいるうちの一部にしか過ぎないんだ。
もうこの関係は辞めよう。そう思った。
5、堕ち
次の日の朝、彼女から連絡が来た。
昨日は本当にごめんという内容。
けど僕はこれでまた連絡を返したら、またこれからも、ずっと続いていくのではないかと思い、返事はしなかった。もう断ち切りたかった。
そしたらその日の夜に電話がきた。
僕はつい出てしまった。
すると彼女から大切な話があるから、会いたい。
そう言われた。もうこれで話し合って、彼女とは終わりにしよう。
そう決めた。
だから、日程を決め、電話を切った。
約束の日がきてその日も夜にあった。
二人でベンチに座りながら無言の時間がしばらく続いた。
そして彼女の方から話し始めた。
『全部全部私が悪いのはわかってる。キスもしたけども正直ぶんた君のことを好きかと聞かれると今はわからない。ぶんた君はすごくいい人だから。私なんかにはもったいないよ。』
黙れ。綺麗事ばっかり吐きやがって。
もう綺麗に終わらないことなんて絶対にわかってるはずだ。
なのにずるい。
そう思った。
でも僕は、この苦しいのを終わらせたいと思うと同時に、完全に彼女に浸かってしまっていた。
だからもう自分じゃ制御ができないくらい好きで仕方がなかった。
気持ちは伝えた。
僕は好きだ。と付き合いたいとも言った。
1週間考えさせて。
その返答を聞き。僕は帰った。
1週間たっても返事の連絡は来なかった。
彼女は後輩と付き合った。
それを僕は友達から聞いた。
やっと終わったんだ。って気持ちと
自分がたくさんのものを失ったことから生まれた脱力感と
何してんだよ俺っていう虚無感。
全てが僕に降り注いだ。
付き合っていた彼女を裏切り傷つけ、親友の彼女を奪い、友達関係も壊し、最終付き合うこともできなかった僕はなんて人間なんだろう。失格だよ。
それしか思えなかった。
24年間で得た常識なんてものは破壊され、男女間の友情なんて存在しないと確信した。
人を信用できなくなった。
自分に自信が持てなくなった。
それ以来、彼女を作ってもどこか制御がかかっていて、どうせどうせ。と思ってしまうようになり、心から人を好きになれなくなった。
お酒もなぜか嫌いになった。
愛って怖いですね本当に。
分からなくなるくらいまで人を壊すことだってある。
すごい素敵だけど、危ない。
thank u