ブラック企業に勤めてよかった
僕は大学卒業後、新卒4月入社で上場企業に就職しました。
職種は営業で、会社も有名なところではあり、説明会を聞きに言ってもいろいろなことに挑戦できるというのが売りで魅力を感じていました
そこで人事の方に言われたのは
初めの一年は仕事を覚えるのに専念してほしいからノルマはない
給料が高い
お客様を第一に考え満足していただく提案をする
配属先も去年は90%が希望通りに配属されている
仕事はしっかり教えてもらえる
などでした。
このとき僕は社会の厳しさなんて知らなかったですし、会社は法律に則っていると思っていたため、大丈夫かなとおもい入社を決意しました。
内定式、入社式と終わり、3週間に渡る泊りがけでの研修が行われるとのことで、僕はたくさんのことを覚えようとやる気に満ち溢れているところでした。
研修が始まり3日目で配属先が発表され僕は、一番最低希望の名古屋に配属が決まりました。
周りを見渡すと、どうやら希望通りに配属先が決まっている人はいる様子はなく、実家を離れることが嫌なのか涙している女性もいました。
3週間の研修を終え実際に名古屋に引越し一人暮らしが始まり、配属先ですぐに仕事が始まりました。
仕事が始まり最初の2週間ほどはすごく優しい感じで雑談も混ぜながら毎日楽しく出勤することができていました。
一ヶ月ほど経つと随分環境が変わり、仕事は見て覚えろ。と
見よう見真似で仕事をしミスをしてしまうと詰められ
それが1日に何回も起きるようになってきました。(過去には電卓を投げられたりもしました笑)
またデスクに座ることも許されず、気づいたら一日中外で仕事をしている日々を送っていました。
お昼休憩も特に決められておらず、時間があるときにささっと済まし、お客さんがきたら新人の僕らが対応するので実質休憩もほとんどありませんでした。
その業務内容で出勤時間は朝の9時から夜の10時が平均。
また1日1日にノルマを課せられ、ノルマ達成できないとまた詰められ。
13時間怒られ続け仕事するのはなかなか精神的にくるものでありました。
挙げ句の果てに残業時間は削られ、休みの日も上司から電話がきたりお客様の対応をしなくてはいけなかったりとプライベートもあってないようなものでした。
またいつもなら友達と遊んだりしてリラックスもできていたのに、もちろん一人暮らしで地元とは離れているため遊ぶことはできずに、休みもそんなにないので結構精神的にきつかったことを覚えています。
他にもたくさんあるのですが(笑)ここまでにしておきます、、、
半年も仕事をしているとこれが当たり前になってきてはいたのですが、友人や知り合いに仕事場の話を聞くとなかなか自分の会社に勝る過酷の環境ではなくて
いわゆるブラックなのかなとも感じました。(もっとひどいところもあるかもしれませんが)
そして半年が経ち僕はやっぱり自分の好きなことをしたいと確信し、そして覚悟を持ち、会社を辞め、いま目睫に向かって最高な日々を送れています。
しかしブラック企業で半年間を過ごして僕は勤めて心からよかったと思っています。
きっとすごく優しい上司で、人並みの給料をもらえていて、夕方定時に上がれている会社に務めていたら多分その環境に何と無く満足して、自分がやりたいことではないけどとりあえずはいいかなと思いながら毎日愚痴もこぼしながらダラダラ働いていたかもしれないからです。
すごく過酷な環境だったからこそ本気で自分自身と向き合えましたし、将来のことや生き方も考えることができた。
友達のいない一人暮らしの環境も、社会の厳しさを毎日体感できる環境も全部があったからこそ今こうして本気でやりたいこと。なりたい将来に向かって本気で頑張れています。
人間は欲張りな人間で、すごくズルい生き物で、
いかにリスクを減らして、安定した仕事で稼ぐかを選ぶ。
だから会社についていることに満足し、いまがあるからいいかと何と無く現状で満足をしてしまいます。
でも人生に安定なんてない。この世の中に絶対とか安定が存在するなら苦しんでいる人なんて出てこないし、悩みを抱える人だって出てこない。
思いどうりにいかないのが人生だと思っています。
だから挑戦する価値がある。うまくいかないからこそ1日1日を大切にして自分の好きなことを全力でやった方がいいのではないかと思います。
僕は毎日愚痴をこぼしながらつまらないと思いながら仕事をするのが嫌でした。
自分自身で毎日最高だと思いながら稼げるようになろうと強く思っています。
それを今実現しようと挑戦しています。
こんなに強い気持ちを作り出してくれたのはブラック企業に入ったから。
だからブラック企業も考え方だと思います。
視点を変えるだけで世界はすごく広がるし力にもなる。
僕は本当にブラック企業に勤めてよかった。そう思います
thank u